第3回 : iPhoneやAndroidスマホでハイレゾ・オーディオは体験できる?


iPhone 5S でも非対応(ToT)

iPhone02

残念ながらiPhoneではハイレゾ・オーディオの良さを気軽に実感することは困難です。

ハイレゾオーディオを楽しむには高音質のハイレゾ楽曲をダウンロード購入するほか、再生するアプリ(ソフト)がハイレゾ音源の再生に対応していること、再生機器がハイレゾに対応していること、スピーカーやヘッドホンがハイレゾの良さを引き出せることが必要です。

  1. ハイレゾ楽曲をダウンロード購入する
  2. 再生するアプリ(ソフト)がハイレゾ音源の再生に対応
  3. 再生機器がハイレゾに対応
  4. スピーカーやヘッドホンがハイレゾの良さを引き出せる

iPhoneの場合、アップルのALACという形式のハイレゾ音源したり、有料アプリを使うことで再生をすることはできますが、内部のDACと呼ばれるパーツが最大48kHz/16bit対応のため、それ以上のハイレゾ音質を表現することができないのです。(「3.再生機器がハイレゾに対応」が×)

Androidスマホについても、LG電子やサムスンの一部の機種のみがハイレゾに対応したDACを内蔵しているものの、多くの機種で同様に対応できない状況です。

スマホは電話機であり、多機能とは言えコミュニケーションデバイスであることを考えれば音楽機能のハイレゾ対応はオーバースペックだったということでしょう。少なくとも今までは。

どーしてもスマホでハイレゾ希望者はポタアンを

それでもiPhone等のスマホでハイレゾを再生したいという場合は、iPhone等の内蔵DACを使わずに、外付けでDAC内蔵のアンプを付けて使う、という方法があります。スマホに本体より更に大きいポータブルアンプ(これを略して「ポタアン」と呼ぶ)を接続してまで聴きたい、という人にはそういう選択肢もあるということです。

ソニーのポータブルヘッドホンアンプ「PHA-1」。ソニーの商品ラインアップではヘッドホンのカテゴリーに入る

ソニーのポータブルヘッドホンアンプ「PHA-1」。ソニーの商品ラインアップではヘッドホンのカテゴリーに入る。なお、対応機種にiPhone5シリーズは含まれない。

ただし、ハイレゾ音源は一曲100MBを超えるものもあるため、スマホのメモリ容量では十分とは言えず、快適な視聴環境には遠いところがあります。

どうせお金をかけるなら、iPhoneやスマホでの再生は諦め、ウォークマン等のハイレゾ対応の携帯音楽プレイヤーを購入することがベターです。

著者: 神崎洋治
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