9. PDFスライドショー
Photoshop CS6で開いている写真や、画像ファイルを指定して、PDFを作成する機能「PDFスライドショー」が追加されました。PDFスライドショーという機能名ですが、実際には、作成するPDFは、写真を各ページに配置した「複数ページドキュメント」か全画面でページ表示する「スライドショー」かを選択できます。複数枚の写真をプレゼン用に用意したり、メール添付等で誰かに渡したい場合に手軽な操作で実現できます。なお、PDF作成時に背景のカラー等が選択できます。
> 写真を各ページに配置したPDFの例
> PDFスライドショーの例
10. コンタクトシートII
CS5では、Photoshopから除外され、Adobe Bridgeに組み込まれた「コンタクトシートII」がPhotoshopに戻ってきました。コンタクトシートII は複数枚の画像を一覧して印刷したり、ひとつのファイルとして保存できます。一覧表の画像ファイルをメール等で送り、一覧の写真から選んでもらう時などに便利です。
11. レイヤーカンプからPDF
「スクリプト」に「レイヤーカンプからPDF」が追加されました。レイヤーカンプとは、デザイン分野でカンプ作成や管理の作業などで便利な機能です。いくつかのバージョンのデザインを作成した際、ひとつの画像ファイル内に保存しておくことができます。
12.
レイヤーを検索
たくさんのレイヤーを作って作業していると、変更を加えたいレイヤーを探すのがひと苦労ですが、レイヤーを検索する機能が追加になりました。検索はレイヤー名、機能、効果などを指定することができます。
13.
照明効果
従来の「照明効果」は別ウィンドウ式のダイアログで表示していましたが、CS6では、オプションバーとパネル部分で設定操作するデザインに変更になりました。
14. 書式
メニューバーに「書式」メニューが追加になりました。
このメニューから「文字パネル」や「段落パネル」を表示させたり、フォントプレビューの文字サイズを指定することなどができます。また、作業用パスの作成やシェイプに変換、ラスタライズ、ワープなどもこのメニューから可能です。
15. アプリケーションバーがなくなった
画面最上行に位置していた「アプリケーションバー」がなくなりました。そのため、Mini BridgeやAdobe Bridge、ガイドやグリッドの表示を画面上部からワンボタンで表示することができなくなりました。(「ファイル」メニュー等から起動できます)
16. バックグラウンドで保存、自動保存
Photoshopで扱っている画像ファイルの容量が大きくなると、ファイルを保存する処理にも長い時間がかかめようになります。Photoshop CS6 ではその保存の処理をバックグラウンドで実行できるようになり、保存処理中に別の作業ができます。
また、大容量画像を扱うときや、急なトラブルでPhotoshopやパソコンがダウンしてしまった時にも便利な自動保存機能も追加されました。
17. パフォーマンスの向上
Photoshop CS6ではAdobeマーキュリーグラフィックスエンジンの導入により、CS5と比べて描画処理などのパフォーマンスが向上しているとのことです。具体的には、ゆがみツールで60MBの画像を表示するのにもタイムラグなく表示でき、1500pxのゆがみブラシを使ってもゆがみ処理をスムースにおこなうことができる、ようです。また、同社ではパペットワープ、自由変形、照明効果などのよく使用される効果ではほぼ瞬時に結果が得られる、としています。
18. Camera RAW
Camera RAWは、Photoshop CSのバージョンによって最新版が異なります。Photoshop CS4はCamera RAW 5.7、CS5はCamera RAW 6.6、CS6はCamera RAW 7になります。
DNG(RAWデータ)を扱うエンジンはLightroomとPhotoshop CS6で共通化されています。6.6と7の大きな変更は感じませんが、旧バージョンと比べるとカメラキャリブレーション機能や部分的に色温度やシャープネス等が変更できるのは便利です。
19. Adobe Bridge と Mini Bridge
Adobe Bridgeはデザインがやや変わりました。Photoshop CS6のファイルメニューから起動することができます。Mini Bridgeは、起動方法だけでなくデザインや操作方法が変更になりました。配置されるパネルの位置は従来通り画面右のパネルオプションのところか、タイムラインと同様に操作画面の下に表示します。詳しい操作についてはまたの機会に解説したいと思います。
Photoshop CS6のAdobe Bridge CS6
Photoshop CS5のAdobe Bridge CS5 (参考)
Photoshop CS6 のMini Bridge (画面下部)
今回、レポートに間に合わなかった部分では、通常よく使用する機能にも重要な変更がされています。そのあたりは、後日、詳しく掲載したいと思います。更新したらお知らせしますので、メルマガ登録(新規に募集はじめました)か、ツイッターでフォローをしておいてください。よろしくお願いいたします。
また、CS6のベータ版をダウンロードする予定の方や、CS6を購入予定の方に便利な「Photoshop CS6 の新機能がひと目でわかる方法」を次ページに掲載しました。
併せてご覧ください。
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