第09回 : LINEやツイッターでの悪ふざけ(1) バカッターってなに?


女子高生が飲酒、LINEで投稿して発覚

LINEやツイッター、Facebook等、SNSにおける、常識の欠如による事件が多発しています。

山梨県立高校の女子高校生10人が教室で飲酒しました。
それを写真に撮り、オモシロ半分にLINEでやりとりしたところ、問題が発覚しました。

10人のうち5人は主犯として無期限の自宅謹慎に、残りの5人は勧められての飲酒として、7日間の自宅謹慎処分としています。

ちょっとした遊び心だったのでしょうが、大きな代償を払うことになってしまいました。

また、窃盗や暴行を自慢げにLINEやブログに書いたために学校や会社から処罰された例もあります。

LINEは、友達同士だけで写真やコメントのやりとりが可能なツールです。つまり、ツイッターに比べると情報が拡散しにくい(拡がりにくい)のですが、LINEの友達の中に節度のある人がいれば、このようなしっぺ返しが来ることは覚えておきましょう。

バカッターとは

ツイッターではこういった事件は珍しいことではありません。
あまりいい言葉ではありませんが、あえて申し上げますと、ツイッターで愚かな行為を自慢げに話したり、写真を投稿する人はネット上では「バカッター」と呼ばれています。

ほんの一例ですが、こんな画像が投稿され、バカッターとして話題になりました。

  • 線路に降りてピースする写真を撮ってツイッターに投稿
  • 餃子店でお客が全裸の写真を撮って掲載
  • 牛丼店でお客が七味を鼻に突っ込んだ写真をツイート掲載
  • ディズニーランドのビッグサンダーマウンテンの機関車部に乗って撮影
  • USJで大学生が裸でアトラクションに乗って記念写真
  • 万引きした本を並べて自慢げに投稿
線路に降りた写真を撮ってツイッターに投稿

線路に降りた写真を撮ってツイッターに投稿

ディズニーランドのビッグサンダーマウンテンの 機関車にまたがって撮影

ディズニーランドのビッグサンダーマウンテンの
機関車にまたがって撮影

ツイッターの場合、標準の設定では投稿した文章や写真はすべてオープン(公開)になります。そのため、本人にその認識があるかどうかは別にして、悪ふざけやちょっとした冗談半分で書いた投稿や撮った写真は誰でも見られる状態になっています。

更にツイッターには、気に入った投稿を自分の友達たちに教えるリツイート機能等があります。悪ふざけの投稿を読んだ人がリツイート等を行うことで記事はネズミ算式に増えていき、文字通り「拡散」していきます。

悪ふざけの写真を投稿した人のひとりが「記事を削除したのにうまくできなくて、みるみるうちに拡散していって驚いた」と語っているように、ツイッターには良くも悪くも情報がどんどんと拡散していく特徴があるのです。

上記の悪ふざけの例の他にも、仮病で会社を休んだのにクラブで遊んでいるところを写真に撮ったり、勤務中に百貨店で私物の買い物をしていることをFacebookに投稿して発覚したなど、なんとも意識が低い(これらの例は自業自得ですが)事例は山ほどあります。

そうそう、SNSやFacebook、ツイッター等で浮気がばれた、なんて話しもネット検索でたくさん出て来ます。彼氏と女友達が同じ日に同じ店の写真を投稿してた・・とか。

SNSやブログ、ツイッターなどでも、つぶやきや投稿写真など、各人の節度を持った行動が求められる時期が来ています。また、親と子、学校と子供がこういった事例をもとに、事の善し悪しをきちんと伝えていくことが重要です。

■Text : 神崎洋治 (ITコラムニスト)


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