■カブトムシはどうやって捕るの?
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子供たちにとって、大きなカブトムシはやっぱりムシの王様だ |
夏が終わっていく。
夏の終わりが寂しいのは僕だけではないと思うけれど、寂しく感じるのは、夏休みが終わるのと関係しているのだろうか。
子供の頃の記憶。
父親でオッサンになった今では
「今年も子供達に夏の楽しい思い出をたくさん作ってあげる手助けができたろうか」
と、夏の終わりになると考えたりする。
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うちの近くの雑木林では、まだカブトムシが捕れる。今年も捕れた。ひと晩での収穫 |
子供時代の夏休みは、やっぱり特別な時間だったのだ。(そんな懐古もあって『20世紀少年』が面白く感じるのだろう)
ムシが苦手な人には、つらい写真かもしれないけれど、右の写真、これはひと晩で、わずか30~40分で捕れた収穫だ。
相模原(神奈川県)も捨てたもんじゃない(意味不明)。
ていうか「原」をとって「相模」にして欲しい(話題が無関係)。
父親としては、4~5匹捕まえたあたりで、林に後から入るほかの人のためにも、「もう捕らずに逃がそうよ」と提案したが、大漁に興奮している子供達は聞く耳もたない…当然ね。
で、先日、情報番組を見ていたら、最近では「カブトムシの捕り方を知らない、林に入ったことがない、川に潜ったことがないお父さんが多い」なんて話をしていた。そうなのかぁ、でも「ぼくのなつやすみ」(ゲーム)で体験してるでしょうし、こういう夏の生活が懐かしいからゲームが売れたんじゃない? それに、林にはカブトムシより捕りに来ている人の数の方が多いぞ、とつっこみ入れたりして。
でも実際、知人に「夜の林に入ったことがないので、うちの息子も連れて行ってやってくれ」と頼まれたことがあるから、まんざら適当な話でもなさそうだ。
では、カブトムシ(かぶとむし)の捕り方としては最もスタンダードで簡単な方法を紹介します。
■昼間下見して夜、雑木林に入る
- まずは下見。昼間か夕方、明るいうちに雑木林に入る
- 明るいうちに地形や林の中の道を確認、危ないところ(穴やススメバチの巣等)がないかをチェックしておく
- 更に樹液が出ている木を探す、樹液には独特のニオイがあるので鼻でも探す
- カナブンやコメツキ、スズメバチが群がっている樹液の木をみつけたらチャンス、夜にはカブトムシやクワガタがきっといる
- 樹液の位置が高い場合はムシトリアミ(または釣り竿)を用意する
- 夜、懐中電灯をもって19時半から20時頃に林に行く
- ムシトリアミ(または釣り竿)もあれば持って行く
- 樹液が出ている木をチェックする
その道中でも木の見える範囲を懐中電灯で照らして探す
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カブトムシを見ると子供たちは大興奮!! |
ただ、これだけで、カブトムシやクワガタがいる雑木林なら獲れる!!
なお、風の強い日はダメです。雨も嫌いです。
時間は19時半から20時半くらいがムシたちは最もに活発に飛び回って樹液を探します。
たくさんカブトムシがいる林に行った場合、この時間帯だとブンブン飛んでいるカブトムシやクワガタにも会えると思います。
■どんな日にカブトムシがたくさんいるか
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カブトムシやクワガタはこんな感じで木にくっついている |
昼間や夕方にザッと雨が降って、蒸し暑くなった夜は、雑木林にたくさんの樹液が噴き出して、カブトムシたちもジッとしていられない。
写真の日は1本の木に3~4匹群がっていたりした。
カブトムシやクワガタは、ある晩、サナギから一斉に成虫になる。
だから、カブトムシがたっくさんいる夜はカブトムシばっかり捕れる、なんとことも起こる(さっきの写真にはクワガタがいないでしょ)。
ノコギリクワガタが成虫になった夜は、ノコギリクワガタばっかり捕れる。
林のどこにカブトムシがいるかは下見のときに目星を付けておきます。夜探すときは・・こんな感じ?
- 鼻で探す。耳でも探せる。ムシが行動している日は雑木林が騒がしい。
(風で騒がしい日はダメ)
- 真っ暗な林で耳を澄ましてごらん。
すごくたくさんの音がする。
それが命の音。
ザワザワ騒がしい夜は、まわりにたくさんいるはず。
■もっともっと手軽にカブトムシをとりたい
では、次に山にキャンプや家族旅行に行ったとき、どうやってカブトムシを探すか。
見知らぬ土地で安易に雑木林に入るのは怖いし危険、そんなときは夜、クルマでムシ捕りに出かけると良い。
- めざすは灯り。公民館や図書館の水銀灯がベスト。
- 灯りに飛んで来たムシたちが落ちていることが多い。
- 自動販売機の密集地帯にも落ちていることがある。
- 暗い地域に煌々と光る灯りにはムシたちは集まる。
僕がよく行く南伊豆ではカブトムシのほかにミヤマクワガタもとれる。山の中腹にあるパチンコ屋さんなんて最適。19時半頃、パチンコ屋さんの駐車場の水銀灯やお店の灯りの回りを探すと、意外と落ちてジタバタしているよ!!
がんばってね!! (つづく)
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