こうしてCS6までバージョンを積み重ねてきたフォトショップですが、CS(Creative Suite)シリーズはCS6で終わり、フォトショップはPhotoshop CCシリーズ(Creative Cloud)になりました。
Adobe Photoshop CS6のバージョンアップは今後おこなわれず、最新版はCCということになります。もちろんCS6を購入した人はそれをそのまま使い続けることになんら支障はありません。
さて、Adobe Creative Cloudは、月額固定制やサブスクリプション制と呼ばれる方式になりました。サブスクリプションとは定期購読の意味です。
要は月額料金を支払うとソフトウェアが利用できる、というもので、手続きは一般にホームページから行います。
Photoshop CCの場合、単品では月額2,200円です。
CS3以降のPhotoshopを持っているなら月額1,000円です(2013年7月末まで)。
フォトショップとイラストレータなど、個人が複数のソフトを使っている場合、Creative Cloud メンバーシップ個人版になります。月額5,000円で、CS3以降のアドビ製品を使っている人は月額3,000円、CS6を持ってれば月額2,200円です。詳細はアドビシステムズのホームページをご覧ください。
この月額料金が高いか安いかは、その人がどれだけたくさんのアドビ製品を使用しているかの度合いによります。
Creative Cloudの注目ポイント
- フォトショップ、イラストレータ、ドリームウィーバーなど、すべてのクリエイティブ製品が利用できる。
- すべての製品の価値をCS6に換算した場合は、CS6マスターコレクションの購入金額33万円超 + αのシロモノ。
- ひとつのライセンスでWindows PC と Macintosh の両方で使える。
両方のパソコンを持っている人はお得感アップ。
- RAW現像ツール「Photoshop Lightroom」も使える。
フォトグラファーや写真好きの人はお得感アップ。
- CS6も使用できる(Photoshop CCとCS6の共存可)
- PhotoshopのExtended版がCCとして1バージョンに。
Photoshop CS6では3Dや特殊ツールが追加されているExtended版が別版でありましたが、Photoshop CCではExtended版が基本バージョンとなって1本化されました。
サブスクリプション制の賛否はともかく、お得感としては増している「Creative Cloud」。CS6はもう過去のバージョンとなりましたので、月刊グラフィックスマガジンでもPhotoshop CCを中心に解説をしていきます。
(Text : 神崎洋治 : Photoshop CS6パーフェクトマスター著者)
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