■ 携帯に夢中の小学5年生がホームから転落
既に大きく報道されていますが、5月27日、JR四ツ谷駅で小学5年生の児童が携帯電話の操作に夢中になり、ホームから線路に誤って転落しました。
小学生は怪我だけで済んでホッとしましたが、死亡事故や急停車に伴う乗客の怪我等あわや大惨事になる可能性もありました。
このコラムでも再三、問題視している携帯電話やスマートフォンを操作しながら歩く人たち。
ホームから転落する惨事にならなくても、混雑時に階段やエスカレータで他人にぶつかったり、老人を押し倒してしまったりするところを遭遇したことがあります。
自転車に乗りながらの操作や、ヘッドフォン装着での危険性も以前から指摘されています。
私達、大人がまず、そういったマナー違反を慎むこと、意識を持ってやめる、といったことから始めないと、大人の背中を見て育つ子供達には善し悪しが伝わりませんよね。
この事故を教訓にして、歩きながらのスマホ操作「歩きスマホ」は根絶しなくてはいけません。
■女子高生が飲酒、LINEで投稿して発覚
もうひとつ、常識の欠如による事件がありました。山梨県立高校の女子高校生10人が教室で飲酒しました。それを写真に撮り、オモシロ半分にLINEでやりとりしたところ、問題が発覚しました。
10人のうち5人は主犯として無期限の自宅謹慎に、残りの5人は勧められての飲酒として、7日間の自宅謹慎処分としています。
ちょっとした遊び心だったのでしょうが、大きな代償を払うことになってしまいました。
こういった事件は珍しいことではありません。
有名なところでは、恋愛禁止とされているグループのメンバーが彼氏といるところを写真に撮って、別名でやっていたにも関わらず、ブログやSNSに投稿したために事実が発覚したり、同様に未成年の喫煙・飲酒がブログの写真で公けになったり、就職活動の際に調査されて面接に落ちた、といったことは、以前から、ちょくちょくありました。
また、窃盗や暴行を自慢げにブログやSNSに書いたために学校や会社から処罰された例もあります。
また、仮病で会社を休んだのにクラブで遊んでいるところを写真に撮ったり、勤務中に百貨店で私物の買い物をしていることをFacebookに投稿して発覚した例など、なんとも意識が低い事例は山ほどあります。
Facebookやツイッター、SNSやブログは、書き込んだらオープンになる、という意識で活用しないと、本人は予想外のしっぺ返しが来ます。
そうそう、SNSやFacebook、ツイッター等で浮気がばれた、なんて話しもネット検索でたくさん出て来ます。彼氏と女友達が同じ日に同じ店の写真を投稿してた・・とか。
後学のためにいろいろ読んでおくといいかもしれませんよ。
なお、東京ディズニーランドとディズニーシーでは、他のお客さんが写り込むことでクレームがあったことから、園内で撮った動画や写真で、他人に迷惑がかかるようなものは禁止することになりました。
SNSやブログ、ツイッターなどでも、つぶやきや投稿写真など、各人の節度を持った行動が求められる時期が来ているようです。
■Text : 神崎洋治 (ITコラムニスト) |