広報担当者と説明員に聞くソニーブースのみどころ
ソニーは2014年2月13日にミラーレス一眼カメラの新機種「α6000」を発表しました。CP+ 2014ではその機種が初めてのお披露目となります。
ハンズオン・コーナーにはα6000のほかに、フルサイズ・ミラーレス一眼カメラ「α7」「α7R」も展示されているので、触って感触を確かめたり、高速AFや連写性能などを体験できます。
また、次世代液晶テレビ4KのBRAVIA(ブラビア)が展示され、有名な写真家が撮った写真を4Kテレビで表示するデモコーナーも設けられていました。
- 世界最速AF ミラーレス一眼カメラ「α6000」
- 4K BRAVIA ソニーフォトミュージアム
- 有名写真家によるスペシャルセミナー
- 世界最小・最軽量のフルサイズミラーレス一眼「α7」シリーズ
ブース内容の詳細(ソニーのホームページ)
http://www.sony.jp/camera/cp2014/
世界最速AF&高画質 ミラーレス一眼「α6000」
α6000は3月14日発売、価格はボディ単体で68,000円前後(同社推定)が見込まれています。
α6000の主要なスペックは下記の通りです。
- 2430万画素 Exmor
- APS-C HD CMOSセンサー
- 画像エンジン BIONZ X 搭載(従来製品比:処理速度約3倍)
- 世界最速(発表時点)の高速AF
です。
説明員によれば画質が向上し、解像感が上がったことと、注目点はやはり世界最速のオートフォーカス(AF)性能をあげています。
この機種は世界最速(発表時点)0.06秒の高速AFを実現しています。撮像素子(イメージセンサー)面に装備した像面位相差AFセンサーを搭載し、コントラスト検出方式ともに高速化をはかって実現しています。
従来機種「NEX-6」でも像面位相差AFセンサーとコントラストAFからなる「ファストハイブリッドAF」を搭載していましたが、α6000では画像エンジン BIONZ X 搭載(従来製品比:処理速度約3倍)などにより、更にチューンアップしたことで、同社の一眼レフより高速なAFを実現しています。
(BIONZ X は同社が先に発表したα5000(APS-Cサイズの有効約2010万画素CMOSセンサー)にも搭載されています)
ミラーレスカメラでは、像面位相差AFとコントラストAFを高速化すると、写真撮影時だけでなく動画撮影時のAF性能も速くなります。α6000ではこれにより、動体追尾性能も向上したとしています。この性能は向こうから犬や子供がこちらに走ってくる際などにピント合わせがより正確に高速に追従できるでしょう。
[AFまわりの高速性アップ]
- 世界最速(発表時点)0.06秒
- 画面のほぼ全域をカバーする179点全面位相差AF
- 静止画/動画撮影時の高い追従性
- AF追従11コマ/秒連写
ソニーには一眼レフのαシリーズとミラーレスのαのラインアップがあります。ミラーレスのαではイメージセンサーのサイズが35mmフルサイズを搭載したミラーレス「α7」「α7R」がフラッグシップとなります。
今回の「α6000」はその次に位置するAPS-Cサイズのイメージセンサー搭載の新機種に位置づけられます。
なお、「α5000」と「α6000」は前面から見ると似ているように見えますが、上部から見るとずいぶんとデザインが異なります。α5000の方がソニーらしいというか洗練されたデザインで、エッジに段差を設けて薄く見えるように工夫され、シボもしっかりと入っています。一方α6000は無骨というか直線的なデザインを採用し、上部のシボ加工もほぼありません。
これはレトロ感を狙ったというよりはカメラらしいデザインをあえて重視したということで、男性にはα6000のデザインを支持する傾向が強いようです。
http://www.sony.jp/camera/cp2014/
著者: 神崎洋治 (Google+ ページにアクセス)
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