メーカーに聞く【CP+ 2014 の見どころ】 オリンパス OM-Dの入門機E-M10、世界初ドットサイト照準器搭載デジカメほか


広報担当者と説明員に聞くオリンパスブースのみどころ

オリンパスの広報担当者と説明員の方に聞くと、今回のブースの見どころは・・

  • ミラーレス一眼OM-Dシリーズの入門モデル「E-M10」
  • 開発中のズイコーレンズを参考展示
  • 世界初ドットサイト照準器搭載、50倍ズーム「STYLUS SP-100EE」
  • 防水チルト液晶「STYLUS TG-850」で半水面撮影

 

ミラーレス一眼OM-Dシリーズの入門モデル「E-M10」

オリンパスはミラーレスデジタルカメラの旗艦シリーズ「OM-D」の入門モデル「E-M10」を展示しました。
小型化・超薄型スタイリッシュボディーにちょっとレトロなデザインが特徴です。

O-MDシリーズの入門機に位置づけられる「E-M10」を実機展示

OM-Dシリーズの入門機に位置づけられる「E-M10」を実機展示

OM-Dと言えば防塵防滴のイメージですが、今回のモデルはコスト減のため防塵防滴をなくしています。しかし、防塵防滴をなくした分、入門機らしくボタン類が押しやすくなっています。

・E-M5と新機種(入門機)E-M10の違い

また、E-M5になくてE-M10に装備されている機能のひとつが「キャッツアイコントロール」(最上位機E-M1には装備)。同社製品とは別に一般的に覗き窓式の電子ビューファインダー(EVF)は、実際の撮影写真より鮮やか過ぎて見えたり(撮った写真と異なりガッカリしたり)、眩しすぎる傾向があります。しかし、キャッツアイコントロールは光量を最適に調整してまぶしさや鮮やかを抑え、光学ファインダーに近い映像で見られる、という機能です。

O-M10を斜め背面からみた写真

E-M10を斜め背面からみた写真

E-M5と比較して、イメージセンサーの解像度は同じ、画像処理エンジンは同等かそれ以上に改良しているそうです。

WiFi機能があり、撮った写真をスマートフォン等に手軽に転送することができます。
ちなみにAFはコントラストAFです。

逆に、このE-M10と比べてE-M5が勝っている点は、防塵防滴、手ぶれ補正が5軸(E-M10は3軸)、パワーバッテリーホルダーなどのオプション系が充実している点などが挙げられています。ちなみに連写性能はE-M5が秒間9コマ、E-M10は8コマです。

また、E-M5ではフラッシュは外付けですが、E-M10では内蔵になりました。
ブースでは女性モデルを撮影できるコーナーが設けられ、たくさんのユーザーが試し撮りをしていました。

OM-Dのハンズオンコーナー

OM-Dのハンズオンコーナー

 

開発中のズイコーレンズを参考展示

オリンパスは開発中のレンズ4本をモック展示しました。

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写真手前が展示会先日に開発発表されたばかりの広角ズーム「M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mmF2.8 PRO」(手前左)と望遠ズーム「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mmF4 PRO」(手前右)です。発売は2015年、来年中ということなのでもう少し待たなくてはいけません。
300mm F4は戦略的な廉価価格が設定されると嬉しいですね。

奥の2本は左が発売中の「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mmF2.8 PRO」(価格は11万2350円)、右が今年後半発売予定の望遠ズーム「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mmF2.8 PRO」で防塵防滴が備えられるようです。
全域F2.8は魅力ですね。

発売中の広角ズーム「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mmF2.8 PRO」

発売中の広角ズーム「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mmF2.8 PRO」

2014年後半発売予定の「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mmF2.8 PRO」

2014年後半発売予定の「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mmF2.8 PRO」

 

世界初ドットサイト照準器搭載「STYLUS SP-100EE」

光学ズーム倍率50倍の高機能コンパクト、レンズ一体型デジタルカメラ「STYLUS SP-100EE」。高倍率ズームで遠くを見るのに便利な照準器ドットサイトが装備されています。
赤色照準のマークで遠くの被写体に合わせて液晶モニタでフリーミングします。
http://olympus-imaging.jp/product/compact/sp100ee/index.html

光学50倍ズーム「STYLUS SP-100E」2014年3月後半 5万5千円発売予定

光学50倍ズーム「STYLUS SP-100E」2014年3月後半 5万5千円発売予定

赤く透けて見えるのがドットサイト照準器(イーグルズアイ)。超望遠時に被写体を捉える

赤く透けて見えるのがドットサイト照準器(イーグルズアイ)。超望遠時に被写体を捉える

 

チルト液晶付きの防水コンパクト

デモ展示が面白いのが「Tough」シリーズ。あたかも顕微鏡よろしくミジンコが撮れるデモが人目を引いていました。

ミジンコを撮影する「OLYMPUS STYLUS TG-2 Tough」のデモ

ミジンコを撮影する「OLYMPUS STYLUS TG-2 Tough」のデモ

また、防水ながらチルト機能を装備した機種「OLYMPUS STYLUS TG-850 Tough」も展示(2月12日発表)。フレームの半分が水中、半分が地上、といった半水面の写真も撮りやすいとして、水槽とともに展示されていました。
水深10m防水、防塵設計、耐落下衝撃 2.1m、耐低温 -10度、耐荷重 100kgf。

半水面の撮影が体験できる「OLYMPUS STYLUS TG-850 Tough」

半水面の撮影が体験できる「OLYMPUS STYLUS TG-850 Tough」

 


著者: 神崎洋治 ()
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