前回、夜景やイルミネーションを撮る際の基本的な注意点や、一眼レフとスマホのどちらが夜景撮影に向いているのか、などを解説しました。今回はスマートフォンに焦点をあてて、夜景やイルミネーションをきれいに撮る方法、更にはきれいに補正する方法を解説します。
iPhoneの基本のカメラアプリでも、下記のように鮮やかさをアップさせることができます。
サンプルとしては少々、生ぬるいかもしれませんが、自然に鮮やかさを実際に近づけるとするとこのくらいが丁度良いかもしれません。
タップする位置で明るさを調整
スマートフォンでも写真の明るさを調整することができます。
スマートフォンの場合、カメラアプリを起動して、液晶画面に撮りたい夜景やイルミネーションを映しますよね。そのままシャッターボタンを押して撮る人もいますが、ここでピントを合わせたいところの画面上を指でタップしてください。タップした場所を解析し、そこを被写体としてピントが合いますよね。そのとき実はピントだけでなく、タップした場所の明るさ(露出)も判断しています。ピントはスマホから被写体までの距離をはかるのに重要ですが、すごく明るい点(ライト)をタップするとその明るさを検知し、それに合わせてスマホは周囲を暗めに設定します。その結果、全体が暗い写真になってしまいます。逆に暗めのところをタップすると全体を明るく補正して撮ることになります。
これは、食べ物を撮るときにも有効です。
次の写真を見てください。ステーキハウスで撮った写真で、Facebookなどでもよく見かける写真ですね。
上の写真を見ると構図全体のうち左側のバターライスの周囲は光が当たっていて明るめ、右側のステーキは暗めです。明るい左側をタップすると上の写真のような適正な露出に合わせてくれますが、右側をタップするとより明るく調整して撮ってくれます(この例では露出オーバー気味
なりますが)。
そこで距離としてはピントを合わせたい被写体とほぼ同じ場所で、やや暗いところを選んでタップすれば、ピントが合って、更により明るい写真に自動的に露出補正して撮影してくれるわけです。
その様子は画面で確認できますので、あちこちをタップしてみて明るさが変わるのを、機会があったら実験してみてください。
撮った写真はそのまま使わずに、明るさを調整する
たいていの場合、目で見た夜景やイルミネーションの煌びやかさに比べると、撮った写真はずいぶんと暗くてショボめになってしまうと思います。
そこで撮った写真を自動補整してみます。
例えば、iPhoneであれば撮った写真はカメラロールに保存されているので、それを読み出して「自動補正」をやってみます。それで満足いくレベルに補正されれば保存し、その写真をFacebookなどに投稿します。(以下、iPhoneの画面例)
「自動補正」機能では効果が弱いので、もっと煌びやかにしたいと思ったら、「フィルター」を使う方法もあります。いくつか用意されたフィルターの中から、タップして効果を画面で確認して選択することができます。
ここで実行した自動補正やフィルター、切り抜き(トリミング)などは、保存した後も元の写真に戻すことができます。なので、気軽に補正やフィルター効果を楽しんでみてください。
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著者: 神崎洋治 (Google+ ページにアクセス)
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