構図の基本は背景から
「きれいな写真」といってもいろいろなタイプや視点があります。
被写体がはっきりと写った写真・・
彩りが豊かなカラフルな写真・・
透き通る空気感を表現した写真・・
そういう違いの話はさておき、もっとシンプルな基本的なところで
きれいな写真を撮る人はまず背景に気を配っている
という点に注目しましょう。
写真を撮るときに、普通は被写体そのものが気になってしまいますよね。
しかし、実はとても重要なのが背景なのです。
解りやすい例でこの写真を見てください。
この写真を Facebook やブログに掲載して「この木のカタチが落ち着く~♪大好き~」
なんて書いても・・・なんで? ってことになりませんか?
次の写真は同じ木を別の角度から撮った写真です。
これならこの木が案外、素敵なカタチをしていることが解ります。
違いは、そう背景。
ちょっと面倒でも、木の背景がスッキリ見えるところまで移動してシャッターを切りました。
この講座の第一回で「自分目線で撮ってはいけない」と書きましたが、これもそのひとつです。
被写体だけでなく、背景に気を配るだけで、同じ写真でもグッと魅力的になるんです。
被写体をはっきり見せたい場合は、背景をスッキリさせなくてはいけません。
背景がごちゃごちゃしていると被写体が背景に溶けて沈んでしまうからです。よく言う「背景がうるさい」という状況ですね。
もう少し例を紹介しましょう。
著者: 神崎洋治 (Google+ ページにアクセス)
メールマガジン(無料)に登録してください。週刊デジマガの更新時にお知らせします。一緒に勉強しましょう!!
【新発売】 2013年12月19日
書籍「体系的に学ぶデジタルカメラのしくみ 第3版」
週刊デジマガでこのコラムを執筆している著者の最新作。デジタルカメラの構造から撮影のしくみ、撮像素子、レンズ、画像エンジン、記録メディア、手ぶれ補正、ライブビュー、顔検出、デジタル画像の基礎知識、仕様表の読み方まで解説。デジタルカメラを初めて使う方からデジタル一眼レフやミラーレスを使用している写真愛好家の方まで必携の1冊です! (日経BP社刊 神崎洋治/西井美鷹著)