Facebookやツイッターでの発言に注意
ゴールデンウィークが終わり、毎年、この時期になると「五月病」の話題が出始めますね。
五月病
会社の新人社員や学校の新入生などによく見られる、新しい環境に適応できなかったり、期待通りにならないことで精神的に落ち込んでしまうこと、それがひどくなって、うつ病や適応障害と診断されるものを言います。
五月病とともに、この季節によくネットで話題となるのが、フェイスブックやミクシィ、ツイッターなどで会社や上司に対する不満をぶち負ける新人社員、先輩や友達、学校への不満をぶち負ける新入生の言動です。
メールのやりとりは原則として第三者が見ないクローズドな(本人同士だけの閉じられた)コミュニケーションですが、フェイスブックやツイッターなどのSNSや、ブログもその延長だと錯覚してしまうのか、会社や学校名を実名にして不満を書き込んでしまう人がいます。
本人がカミングアウトを決意、承知で書き込んでいるなら構いませんが、ついつい愚痴をこぼす感覚で書き込むと大変なことになる場合があります。
企業によってはクチコミをリサーチする担当者がいて、製品のやキャンペーン、会社のイメージなどについてのSNSやブログの書込をチェックしている場合も多いのです。
実際にツイッターの膨大な書込の中から、自社やプロジェクトに関連するツブヤキだけを抽出するソフトウェアやシステムも製品化され、そういったサービスも販売されています。
そんな状況ですから、会社名、製品名、プロジェクト名などをSNSやブログに書き込むと、それが会社にバッチリばれてしまうことがあります。
法律的に問題になる場合も・・
SNSやブログは公の場ですから、法律的にも厳密に言うと、誹謗中傷は名誉毀損になりますし、会社のイメージやブランドを著しく損なうようなことをすれば、業務妨害と言われるかもしれないので注意が必要です。
そんな大袈裟なことではないにしても、ヒトや自社、先輩の悪口をベラベラ言って攻撃したり、罵ったりすれば自分の品位も疑われてしまいますよね。
(もちろん、一消費者として製品の不満を感想として書いたりするのは「レビュー」に分類されて正当なクチコミのひとつだと思います)
また、会議の内容をべらべらとつぶやいたり、新製品開発についてを書き込むのも御法度。守秘義務を違反することにもなりかねません。
いずれにしても、SNSで仕事や会社の愚痴を書くことは基本的に愚かなことだと認識し、その類の話しをSNS上でふられても、乗らないでおく方が賢明です。
誰が読むか解らない、しかも断片的に読まれて、誤解で伝わる可能性もあることから、SNSでは悪口には関わらない、という方針でいきましょう。
ネットでは、会社や学校、上司や先輩同僚や友人の悪口は、
書かないし、関わらないようにしよう
親子で確認しあう・・
こんな感じでどうでしょうか。
■Text : 神崎洋治 (ITコラムニスト)