会話は音声からメールへ
アップルの「iPhone」(アイフォーン)をきっかけに「スマートフォン」のブームが起こっています。
スマートフォンは携帯電話にパソコン等で利用されている高度なネットワーク接続機能やスケジューラなどを装備した機器のことです。通話ができてメールができる、ホームページが見られて、スケジュールやアドレス管理ができる…今までパソコンでやっていたインターネットの便利な機能が、スマートフォンの小さな機器の中ですっかり実現できてしまう、そんな高機能なモバイル機器だから、「時代はスマートフォン」なのです。
では、なぜ携帯電話からスマートフォンに変わる必要があったのでしょうか。
会話は音声からメールへ
コミニュケーションの通信手段は電話でした。電話は声によって情報を伝え合う音声通話です。声によるコミュニケーションで最も便利な機器は「携帯電話」だったのです。
しかし、このコミュニケーションの手段が大きく変わりました。
ショートメールです。
携帯電話でもショートメールが流行し、音声からショートメールでの会話が主流になりました。また、電子メールやウェブページの閲覧、オンライン決済など、インターネットは私たちの毎日の生活に浸透してきました。更に、ブログやFacebookで日々の出来事を公開したり、ツイッター等のつぶやきやコメントで情報交換したり、ネットオークション、株の売買などをネットで楽しむ人が増え、それには携帯電話よりスマートフォンの方がやりやすく高機能なのです。
また、連絡のやりとりだけでなく、画像はデジタルカメラやケータイで撮影し、楽曲もファイル化されて携帯型プレーヤーで楽しむなど、日々あらゆる情報がデジタル化されています。
こうした情報化社会に重要な役割を果たしたのが携帯電話です。携帯電話はもちろん音声通話を主目的に普及した機器ですが、iアプリ等を使って、ゲームを楽しんだり、実用的なソフトウェアを利用できるようになりました。
ただ、このショートメールによるコミュニケーションが「スマートフォン依存症」を引き起こす要員のひとつになっています。スマートフォン依存症については「初心者&親と子のためのスマートフォン安心豆知識」の「第一回: スマートフォン依存症になるのはなぜ?」で解説しています。
※イラスト 日経BP社「わかる! スマートフォンのすべて」(神崎洋治:著)より