メーカーに聞く【CP+ 2014 の見どころ】 パナソニック 初の4K動画撮影に対応したミラーレス「GH4」

説明員に聞くパナソニックブースのみどころ

パナソニックは4K動画撮影に対応したミラーレス一眼「DMC-GH4」を展示しました。
デジタルカメラ好きにとってはなんといってもこれがトピックですね。
このカメラ、「空間認識AF」という新しいAFシステムが導入されています。そのしくみを解りやすく解説します。

初の4K動画撮影に対応したミラーレス「DMC-GH4」

4Kは次世代の高解像度テレビの規格で4096×2160や3840×2160の解像度等のことです。(現在のフルハイビジョンは1920×1080、地デジは1440×1080)

つまり、デジタルカメラでありながら、コンスーマ向けビデオカムでもまだ対応していない4Kの超高解像度撮影に対応している機種なのです。

初の4K動画撮影に対応したミラーレスデジタルカメラ「DMC-GH4」

初の4K動画撮影に対応したミラーレスデジタルカメラ「DMC-GH4」

ただ、4Kビデオ撮影がすぐに実用的になるかというと課題がまだあります。高画質を写す4Kテレビの普及がまだであること、通常のSDカードでは転送速度が遅すぎるため、新開発のSDカード(UHS Speed Class 3)が必要なこと、等です。

DMC-GH4の背面写真

DMC-GH4の背面写真

DMC-GH4のモードダイアル、シャッターボタンまわり

DMC-GH4のモードダイアル、シャッターボタンまわり

それでも同社はプロユースの4K撮影市場も視野に入れ、インターフェイスユニットも用意する予定です。同社は次世代4K市場でリードしたい考えです。

DMC-GH4を組み込んだ撮影用ユニット。プロ向け器材としてのど迫力

DMC-GH4を組み込んだ撮影用ユニット。プロ向け器材としてのど迫力

DMC-GH4のプロユース向けのインターフェイスユニット

DMC-GH4のプロユース向けのインターフェイスユニット、HD-SDI端子などを搭載

 

新しいAFシステム「空間認識AF」

このGH4機種には新しいAFシステム「空間認識AF」が導入されています。
AF速度はCIPA基準で0.07秒です。
これはコントラストAFの一種で、これまでのコントラストAFはピント位置をズラして舐めながら合焦位置を探るのに対して、空間認識AFはボケた画像を解析することで大まかに測距し、計測したピント位置に一気に移動、最終は最高コントラスト位置を探って合焦するしくみです。

例えば奥に合焦位置があるとすると、コントラストAFでは手前からピント位置をズリズリと探っていくのに対して、空間認識AFはボケの程度からある程度ピント位置が奥めにあることを判断してピョンと奥に飛ばし、最終調整で高コントラスト位置を探ってピント合わせ、という違いです。

空間認識AFのしくみ

空間認識AFのしくみ

このようなしくみのため、空間認識AFはレンズごとのボケの特性情報が必要です。そのため同社製のレンズでないと空間認識AFは動作しません。

 


著者: 神崎洋治 ()
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新発売】 2013年12月19日
書籍「体系的に学ぶデジタルカメラのしくみ 第3版」 
book-dc-250週刊デジマガでこのコラムを執筆している著者の最新作。デジタルカメラの構造から撮影のしくみ、撮像素子、レンズ、画像エンジン、記録メディア、手ぶれ補正、ライブビュー、顔検出、デジタル画像の基礎知識、仕様表の読み方まで解説。デジタルカメラを初めて使う方からデジタル一眼レフやミラーレスを使用している写真愛好家の方まで必携の1冊です! (日経BP社刊 神崎洋治/西井美鷹著)


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メーカーに聞く【CP+ 2014 の見どころ】 ケンコートキナー 同社初の手ぶれ補正を搭載したインナーフォーカス望遠レンズほか

説明員に聞くケンコートキナーブースのみどころ

ケンコートキナーブースではトキナーレンズの新製品2種に注目しました。

AT-X 70-200 PRO FX (70-200mm F4 ASPHERICAL IF)

「AT-X 70-200 PRO FX」70-200mm F4 ASPHERICAL IFを参考展示していました。

F4 望遠ズーム、同社初の手ぶれ補正機能付き

F4 望遠ズーム、同社初の手ぶれ補正機能付き

このレンズはケンコートキナーとしては初めて手ぶれ補正機能を搭載しています。
価格は定価148,000円、2014年5月下旬発売を予定しています。
インナーフォーカスでAF駆動は超音波モーターピエゾ式を採用しているようです。
ニコンマウントに対応、販売動向を見て、キヤノン用は約1年後くらいに計画とも・・。
既にハンズオンコーナーで展示されているので、フォーカスのスムーズさなどが体感できそうです。

D610に装着されハンズオンコーナーに並んでいるAT-X 70-200 PRO FX (70-200mm F4 ASPHERICAL IF)

D610に装着されハンズオンコーナーに並んでいるAT-X 70-200 PRO FX (70-200mm F4 ASPHERICAL IF)

 

AT-X 24-70 PRO FX (24-70mm F2.8 ASPHERICAL IF)

もうひとつ今夏の発売を目指しているのが「AT-X 24-70 PRO FX」 24-70mm F2.8 ASPHERICAL IF です。全域F2.8で明るいレンズです。
手ぶれ補正は搭載していませんので戦略的な低価格を期待したいですね。

ニッパチファンが注目の「AT-X 70-200 PRO FX」70-200mm F4 ASPHERICAL IFを参考展示

ニッパチファンが注目の「AT-X 70-200 PRO FX」70-200mm F4 ASPHERICAL IFを参考展示

 


著者: 神崎洋治 ()
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メーカーに聞く【CP+ 2014 の見どころ】 オリンパス OM-Dの入門機E-M10、世界初ドットサイト照準器搭載デジカメほか

広報担当者と説明員に聞くオリンパスブースのみどころ

オリンパスの広報担当者と説明員の方に聞くと、今回のブースの見どころは・・

  • ミラーレス一眼OM-Dシリーズの入門モデル「E-M10」
  • 開発中のズイコーレンズを参考展示
  • 世界初ドットサイト照準器搭載、50倍ズーム「STYLUS SP-100EE」
  • 防水チルト液晶「STYLUS TG-850」で半水面撮影

 

ミラーレス一眼OM-Dシリーズの入門モデル「E-M10」

オリンパスはミラーレスデジタルカメラの旗艦シリーズ「OM-D」の入門モデル「E-M10」を展示しました。
小型化・超薄型スタイリッシュボディーにちょっとレトロなデザインが特徴です。

O-MDシリーズの入門機に位置づけられる「E-M10」を実機展示

OM-Dシリーズの入門機に位置づけられる「E-M10」を実機展示

OM-Dと言えば防塵防滴のイメージですが、今回のモデルはコスト減のため防塵防滴をなくしています。しかし、防塵防滴をなくした分、入門機らしくボタン類が押しやすくなっています。

・E-M5と新機種(入門機)E-M10の違い

また、E-M5になくてE-M10に装備されている機能のひとつが「キャッツアイコントロール」(最上位機E-M1には装備)。同社製品とは別に一般的に覗き窓式の電子ビューファインダー(EVF)は、実際の撮影写真より鮮やか過ぎて見えたり(撮った写真と異なりガッカリしたり)、眩しすぎる傾向があります。しかし、キャッツアイコントロールは光量を最適に調整してまぶしさや鮮やかを抑え、光学ファインダーに近い映像で見られる、という機能です。

O-M10を斜め背面からみた写真

E-M10を斜め背面からみた写真

E-M5と比較して、イメージセンサーの解像度は同じ、画像処理エンジンは同等かそれ以上に改良しているそうです。

WiFi機能があり、撮った写真をスマートフォン等に手軽に転送することができます。
ちなみにAFはコントラストAFです。

逆に、このE-M10と比べてE-M5が勝っている点は、防塵防滴、手ぶれ補正が5軸(E-M10は3軸)、パワーバッテリーホルダーなどのオプション系が充実している点などが挙げられています。ちなみに連写性能はE-M5が秒間9コマ、E-M10は8コマです。

また、E-M5ではフラッシュは外付けですが、E-M10では内蔵になりました。
ブースでは女性モデルを撮影できるコーナーが設けられ、たくさんのユーザーが試し撮りをしていました。

OM-Dのハンズオンコーナー

OM-Dのハンズオンコーナー

 

開発中のズイコーレンズを参考展示

オリンパスは開発中のレンズ4本をモック展示しました。

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写真手前が展示会先日に開発発表されたばかりの広角ズーム「M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mmF2.8 PRO」(手前左)と望遠ズーム「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mmF4 PRO」(手前右)です。発売は2015年、来年中ということなのでもう少し待たなくてはいけません。
300mm F4は戦略的な廉価価格が設定されると嬉しいですね。

奥の2本は左が発売中の「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mmF2.8 PRO」(価格は11万2350円)、右が今年後半発売予定の望遠ズーム「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mmF2.8 PRO」で防塵防滴が備えられるようです。
全域F2.8は魅力ですね。

発売中の広角ズーム「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mmF2.8 PRO」

発売中の広角ズーム「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mmF2.8 PRO」

2014年後半発売予定の「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mmF2.8 PRO」

2014年後半発売予定の「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mmF2.8 PRO」

 

世界初ドットサイト照準器搭載「STYLUS SP-100EE」

光学ズーム倍率50倍の高機能コンパクト、レンズ一体型デジタルカメラ「STYLUS SP-100EE」。高倍率ズームで遠くを見るのに便利な照準器ドットサイトが装備されています。
赤色照準のマークで遠くの被写体に合わせて液晶モニタでフリーミングします。
http://olympus-imaging.jp/product/compact/sp100ee/index.html

光学50倍ズーム「STYLUS SP-100E」2014年3月後半 5万5千円発売予定

光学50倍ズーム「STYLUS SP-100E」2014年3月後半 5万5千円発売予定

赤く透けて見えるのがドットサイト照準器(イーグルズアイ)。超望遠時に被写体を捉える

赤く透けて見えるのがドットサイト照準器(イーグルズアイ)。超望遠時に被写体を捉える

 

チルト液晶付きの防水コンパクト

デモ展示が面白いのが「Tough」シリーズ。あたかも顕微鏡よろしくミジンコが撮れるデモが人目を引いていました。

ミジンコを撮影する「OLYMPUS STYLUS TG-2 Tough」のデモ

ミジンコを撮影する「OLYMPUS STYLUS TG-2 Tough」のデモ

また、防水ながらチルト機能を装備した機種「OLYMPUS STYLUS TG-850 Tough」も展示(2月12日発表)。フレームの半分が水中、半分が地上、といった半水面の写真も撮りやすいとして、水槽とともに展示されていました。
水深10m防水、防塵設計、耐落下衝撃 2.1m、耐低温 -10度、耐荷重 100kgf。

半水面の撮影が体験できる「OLYMPUS STYLUS TG-850 Tough」

半水面の撮影が体験できる「OLYMPUS STYLUS TG-850 Tough」

 


著者: 神崎洋治 ()
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ソニーの新型防水ウォークマンは自販機で買えて、ボトルウォーターの中に入っている?

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ソニーの防水ウォークマンは自動販売機で売ってる?

しかも、ボトルウォーターの水の中に入って・・。

フィットネスジムの自販機で買って、ボトルウォーターの中からMP3プレーヤーを取り出してプールで音楽を聴きながらスイミング。

か、完璧です(^^;)

著者: 神崎洋治 ()

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カメラの構造から撮影のしくみ、撮像素子、レンズ、画像エンジン、記録メディア、手ぶれ補正、ライブビュー、顔検出、デジタル画像の基礎知識、仕様表の読み方まで解説。

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メーカーに聞く【CP+ 2014 の見どころ】 ソニー α6000、α7R、4K BRAVIA

広報担当者と説明員に聞くソニーブースのみどころ

ソニーは2014年2月13日にミラーレス一眼カメラの新機種「α6000」を発表しました。CP+ 2014ではその機種が初めてのお披露目となります。
ハンズオン・コーナーにはα6000のほかに、フルサイズ・ミラーレス一眼カメラ「α7」「α7R」も展示されているので、触って感触を確かめたり、高速AFや連写性能などを体験できます。
また、次世代液晶テレビ4KのBRAVIA(ブラビア)が展示され、有名な写真家が撮った写真を4Kテレビで表示するデモコーナーも設けられていました。

  • 世界最速AF ミラーレス一眼カメラ「α6000」
  • 4K BRAVIA ソニーフォトミュージアム
  • 有名写真家によるスペシャルセミナー
  • 世界最小・最軽量のフルサイズミラーレス一眼「α7」シリーズ

ブース内容の詳細(ソニーのホームページ)
http://www.sony.jp/camera/cp2014/

 

世界最速AF&高画質 ミラーレス一眼「α6000」

α6000は3月14日発売、価格はボディ単体で68,000円前後(同社推定)が見込まれています。

2月13日に発表され、今回の展示会が初お披露目となるミラーレス一眼カメラ「α6000」(クリックして拡大)

2月13日に発表され、今回の展示会が初お披露目となるミラーレス一眼カメラ「α6000」(クリックして拡大)

α6000の主要なスペックは下記の通りです。

  • 2430万画素 Exmor
  • APS-C HD CMOSセンサー
  • 画像エンジン BIONZ X 搭載(従来製品比:処理速度約3倍)
  • 世界最速(発表時点)の高速AF

です。

説明員によれば画質が向上し、解像感が上がったことと、注目点はやはり世界最速のオートフォーカス(AF)性能をあげています。
この機種は世界最速(発表時点)0.06秒の高速AFを実現しています。撮像素子(イメージセンサー)面に装備した像面位相差AFセンサーを搭載し、コントラスト検出方式ともに高速化をはかって実現しています。
従来機種「NEX-6」でも像面位相差AFセンサーとコントラストAFからなる「ファストハイブリッドAF」を搭載していましたが、α6000では画像エンジン BIONZ X 搭載(従来製品比:処理速度約3倍)などにより、更にチューンアップしたことで、同社の一眼レフより高速なAFを実現しています。
(BIONZ X は同社が先に発表したα5000(APS-Cサイズの有効約2010万画素CMOSセンサー)にも搭載されています)

α6000の背面を斜めからみたところ(クリックして拡大)

α6000の背面を斜めからみたところ(クリックして拡大)

ミラーレスカメラでは、像面位相差AFとコントラストAFを高速化すると、写真撮影時だけでなく動画撮影時のAF性能も速くなります。α6000ではこれにより、動体追尾性能も向上したとしています。この性能は向こうから犬や子供がこちらに走ってくる際などにピント合わせがより正確に高速に追従できるでしょう。

[AFまわりの高速性アップ]

  • 世界最速(発表時点)0.06秒
  • 画面のほぼ全域をカバーする179点全面位相差AF
  • 静止画/動画撮影時の高い追従性
  • AF追従11コマ/秒連写

ソニーには一眼レフのαシリーズとミラーレスのαのラインアップがあります。ミラーレスのαではイメージセンサーのサイズが35mmフルサイズを搭載したミラーレス「α7」「α7R」がフラッグシップとなります。
今回の「α6000」はその次に位置するAPS-Cサイズのイメージセンサー搭載の新機種に位置づけられます。

なお、「α5000」と「α6000」は前面から見ると似ているように見えますが、上部から見るとずいぶんとデザインが異なります。α5000の方がソニーらしいというか洗練されたデザインで、エッジに段差を設けて薄く見えるように工夫され、シボもしっかりと入っています。一方α6000は無骨というか直線的なデザインを採用し、上部のシボ加工もほぼありません。
これはレトロ感を狙ったというよりはカメラらしいデザインをあえて重視したということで、男性にはα6000のデザインを支持する傾向が強いようです。

α6000(左:黒)とα5000。α500の方がデザイン処理でボディが薄く見える

α6000(左:黒)とα5000。α500の方がデザイン処理でボディが薄く見える

α6000(左:黒)とα5000。背面の比較。α6000には覗き窓式の電子ファインダーEVFがある(クリックして拡大)

α6000(左:黒)とα5000。背面の比較。α6000には覗き窓式の電子ファインダーEVFがある(クリックして拡大)

有名写真家によるスペシャルセミナーが多数用意されている。写真は魚住誠一氏のセミナーの様子

有名写真家によるスペシャルセミナーが多数用意されている。写真は魚住誠一氏のセミナーの様子。セミナー予定は下記を参照

http://www.sony.jp/camera/cp2014/


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メーカーに聞く【CP+ 2014 の見どころ】 タムロン 世界初の約18.8倍 高倍率ズーム16-300mm(35mm換算24.8-465mm)

説明員に聞くタムロンブースの見どころ

高倍率ズームレンズで定評のあるタムロンは新開発のズームレンズ 2機種の開発を発表し、CP+ 2014のハンズオン・コーナーで公開しました(開発発表)。

  • APS-C用高倍率ズーム 世界初16-300mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD MACRO(Model B016)
  • フルサイズ用高倍率ズーム 28-300mm F/3.5-6.3 Di VC PZD(Model A010)

 

16-300mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD MACRO(Model B016)

APS-C用の高倍率ズームで、世界初の16~300mm(35mm換算24.8-465mm)、約18.8倍を実現した高倍率ズームです。広角から300mm超望遠をカバーする圧倒的な高倍率性能です。レンズ構成は12群16枚です。
ニコン、キヤノン、ソニーマウント用が用意されています。(ソニー用は手ぶれ補正機能VCはなし(カメラボディ側に搭載しているため))
高倍率でもとても小型で重量はわずか540g、最短撮影距離は39cm、最大撮影倍率1:2.9。
AFは同社の定評ある超音波モーター「PZD(Piezo Drive)」搭載。
手ぶれ補正機能も搭載。
レンズ内部に水滴が浸入しにくい簡易防滴構造を採用。

APS-C用 高倍率ズーム 16-300mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD MACRO(Model B016)

APS-C用 高倍率ズーム 16-300mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD MACRO(Model B016)

レンズ構成は12群16枚。

  • ガラスモールド非球面レンズ3枚
  • 複合非球面レンズ1枚
  • LD(Low Dispersion : 異常低分散)レンズ2枚
  • XR(Extra Refractive Index: 高屈折率)ガラス1枚
  • XRガラスよりも屈折率が高いUXR(Ultra-Extra Refractive Index: 超高屈折率)ガラス1枚

特殊硝材を贅沢に使用することで諸収差を徹底補正。加えて、最新のコーティング技術により光の反射を抑え、ゴースト・フレアーを大幅に低減することで、クリアーでヌケの良い高画質を提供できるとしています。

ハンズオン・コーナーでEOS50Dに装着されている16-300mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD MACRO(Model B016)

ハンズオン・コーナーでEOS50Dに装着されている16-300mm F/3.5-6.3 Di II VC PZD MACRO(Model B016)

 

28-300mm F/3.5-6.3 Di VC PZD(Model A010)

フルサイズ・デジタルカメラのユーザーは注目の、35mmフルサイズ・イメージセンサー用の20~300mmの高倍率ズームレンズです。レンズ構成は15群19枚です。

レンズ構成

  • LD(Low Dispersion: 異常低分散)レンズ4枚、
  • ガラスモールド非球面レンズ3枚、
  • 複合非球面レンズ1枚、
  • XR(Extra Refractive Index: 高屈折率)ガラス1枚
  • XRガラスよりも屈折率が高いUXR(Ultra-Extra Refractive Index: 超高屈折率)ガラス1枚
ハンズオン・コーナーでEOS5D Mark IIに装着されている28-300mm F/3.5-6.3 Di VC PZD(Model A010)

ハンズオン・コーナーでEOS5D Mark IIに装着されている28-300mm F/3.5-6.3 Di VC PZD(Model A010)

特殊硝材を贅沢に使用することで、レンズの小型化を図りながらも、諸収差を徹底補正。高い描写性能を実現し、レンズ面の反射を抑えるBBAR(Broad-Band Anti-Reflection)コーティングを採用することで、フレア、ゴーストを大幅に抑制。クリアでヌケのよい画像を提供、美しいボケ描写が可能としています。
AFは同社の定評ある超音波モーター「PZD(Piezo Drive)」搭載。
手ぶれ補正機能も搭載。
レンズ内部に水滴が浸入しにくい簡易防滴構造を採用。


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メーカーに聞く【CP+ 2014 の見どころ】 シグマ dp2 Quattro、標準レンズ 50mm F1.4 DG HSMほか

シグマは今回発表した新開発製品群のカタログを用意していますので、ぜひ入手してその特徴を把握したいところです。

 

広報担当者と説明員に聞くシグマブースの見どころ

シグマは今回、3つの新開発製品を発表・展示しています。

  • レンズ一体型カメラ「dp1 Quattro」「dp2 Quattro」「dp3 Quattro」
  • 標準レンズ 50mm F1.4 DG HSM
  • 高倍率レンズ 18-200mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM

 

dp1 Quattro、dp2 Quattro、dp3 Quattro

ハンズオンには長い列ができていた dp2 Quattro

ハンズオンには長い列ができていた dp2 Quattro

シグマのレンズ一体型カメラの人気機種dpシリーズmerrillの新機種「Quattro」を2月10日に発表、今回ブースでは「dp2 Quattro」がハンズオン・コーナーで公開(右写真)、触れてみたいユーザーで長蛇の列ができていました。
dp Quattroはボディ、イメージセンサー(Foveon X3)、画像エンジン(TRUE III)を開発し直した新製品で、一見してボディが異様に横長なのが特徴です。これはグリップ性能、人間工学的に持ちやすさを優先した設計になっています。コンパクト性能より高画質を強調したモデルになっています。

カメラケースとレンズフードを付けたdp1 Quattro

カメラケースとレンズフードを付けたdp1 Quattro

dp Quattroは単焦点レンズ一体型カメラなので、焦点距離によって約28mm相当の「dp1 Quattro」、45mm相当の「dp2 Quattro」、75mm相当の「dp3 Quattro」(いずれも35mm換算)で、F2.8となっています。イメージセンサーは独特のFoveonで解像度は約2,900万画素(S-HIなら3,900万画素相当)です。

 

標準レンズ 50mm F1.4 DG HSM

sigma-01-03s既存の標準レンズ50mmのF1.4の新機種として開発発表されたものです。レンズ構成から見直し、解像性能が向上、開放から解像感がアップさせています。長さと重さは従来製品より増していますが、それに見合うだけの高性能化をはかっているとしています。
だいたいゴールウィーク前後の発売になるのではないかと思われます。

カスタマイズやピント調整が自分でできる
また、ほかのメーカーにはない特徴のひとつとして、この機種はレンズマウント部にパーツ「USB DOCK」を取り付けることで、USB経由でパソコンと接続し、専用ソフト(SIGMA Optimization Pro)を使ってファームウェアのアップデートや合焦位置のカスタマイズ調整が可能です。カメラ本体との組み合わせで微妙にピントが前ピンになったり後ピンになってしまう場合、通常はカメラメーカーに調整に有料で出すことになりますが、それが自分自身でできるのはうれしいところです。

マウント交換サービス
なお、マウント交換サービスにも対応し、ユーザーにカメラ本体を買い換えた場合、レンズマウント部分の交換を比較的廉価で行うサービスです。シグマ/キヤノン/ニコン/ソニー等、その時点で発売されている同機種のマウントに変更依頼が可能です。

標準レンズ 50mm F1.4 DG HSM。レンズボディは望遠レンズのような大きさと迫力があります

標準レンズ 50mm F1.4 DG HSM。レンズボディは望遠レンズのような大きさと迫力があります

 

高倍率レンズ 18-200mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM

「キットレンズより小型・軽量」が特徴の高倍率ズームレンズ「18-200mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM」を発表展示しました。超音波モーターHSM(Hyper Sonic Motor)を搭載し、スムーズなAFを実現しています。
なお、このレンズもユーザー自身でカスタマイズできる「USB DOCK」、マウント交換サービスに対応しています。

高倍率レンズ 18-200mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM。コンパクトながら広角18mm~望遠200mmまでカバー

高倍率レンズ 18-200mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM。コンパクトながら広角18mm~望遠200mmまでカバー

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きれいに撮る構図のセオリー ~3分割構図と日の丸構図~

写真をこれからはじめる人も、プロの写真家も共通に知っておくべき構図のセオリーというものがあります。

今日はその構図のセオリーの第一歩、「日の丸構図と3分割構図」について解説します。

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主題と副題

写真には主題副題がある、という話しをよく聞きます。

主題とは写真を通して見る人に送るメッセージ。
もっと解りやすく言えば、何を見て欲しいかをはっきりさせる、これが主題を決める第一歩です。

例えば、第一回に紹介したスイーツの写真だって、こ~んなスイーツを食べたよ、ってことを見せたいのなら、全体が写るように配置してシャッターボタンを押せば良いですよね。こ~んなでも。

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しかし、「それで本当にいいのか?」ということです。

この講座を見に来てくれているような、向上心を持って撮影に取り組もうとしている人にとってはそれでは不十分ですよね。

スイーツの具材のしたたるようなみずみずしさ、彩りの鮮やかさ…美味しかったことを少しでも写真で伝えたい…それでこそ「おいしそ~!」となるのではないでしょうか。

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前回はそれを「アングル」や「アイレベル」…つまり視点の高さで解説したわけです。

これらは通常「構図」でくくられます。

写真の中、つまりフレーム(外枠)内のどこに何を配置するのか、そしてアングルはどの高さ(角度)が良いのか、そういうことで「構図」は決まります。

そこで今回はセオリーの話をします。

つまり常道。
これさえまず覚えれば、最初の一歩を踏み出すことができます。しかも効果テキメンです。

それが「日の丸構図」と「三分割構図」です。

日の丸構図とは

被写体を写真のど真ん中に配置する構図のことを「日の丸構図」と呼びます。

例としては、やはり人物写真が最も解りやすいと思うのでいつものこれ。
写真のど真ん中に人を配置して撮った例。これが日の丸構図です。

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スナップ写真の多くはこのような構図の写真が多いですね。

日の丸構図が悪いというわけではありません。長所と短所があります。
長所は写真が安定すること。変な構図・・という人はむしろ少ないでしょう。
欠点は面白みがないこと。
こうしたら良いのに、という点はいろいろと挙げられます。

例えば、人物に主題を置く場合は、顔を構図の中心に配置すると頭の上に無駄なスペースが生まれます。ここですね。

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だから、人物を引き立たせる構図としては、顔がもう少し上にくるように配置して撮影した方が見栄えが良い写真になります。

ただし、今回のようなスナップ写真の多くは後ろのきれいな海も見せたい、つまりは背景が副題として意味を持つことになります。
このように後ろの景色も見て欲しいと思ったら、構図を変えてみましょう。

三分割構図

日の丸構図に対して、良い構図のセオリーとしてすぐに活用できるのが三分割構図です。

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三分割構図とはフレームの縦と横を三分割した線を引きます。もちろん普通は頭の中で。

そしてこの線上、または交点上に被写体をします。これが三分割構図です。

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三分割構図を知っていると写真がグッと良くなります・・たぶん。
どれだけ常道か、というとiPhoneなどの撮影画面に三分割構図のグリッド表示機能があることが、それを物語っています。

iPhoneなどのスマートフォンや、コンパクトデジタルカメラの多くの機種で、撮影の際に液晶画面にこの三分割ラインを表示させることができます。

iPhoneの最新版 iOS7の場合は標準でグリッドが表示されています。
(グリッド線が細くて見えづらいですが、赤い矢印のところです)
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旧iPhoneやiOS6等ではカメラアプリで画面上の「オプション」をタップし、「グリッド」をオンにすると、三分割構図用のグリッドが表示されます。

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グリッドの線上や交点上に被写体を配置して撮影します。そうすることで、日の丸構図と比べて魅力的な構図になりやすい三分割構図での撮影がやりやすくなります。
普段は気にしていなかったかもしれませんが、これからはこのグリッド線を意識して被写体を配置して撮影してみましょう。

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なお、三分割構図は必然的に背景が大きく広くとれます。
その広い背景に副題を込めることができます。

この写真で言えば、被写体を構図の左に配置したことで、右側の広いスペースでエメラルドグリーンの海と青い空、白いボートやビーチのホテル等、リゾートの雰囲気が副題として活きてくるわけです。

なお、初心者の多くが日の丸構図に陥ってしまう大きな理由が、オートフォーカスは真ん中で合わせる、という神話みたいなものがあるためです。

昔のカメラは「ここにピントを合わせたいモノを配置しろ」と言わんばかりに、ファインダーの中央に四角い枠や丸い枠が書いてありました。

ご存じかとは思いますが、今ではシャッターを半押しして中央でピントを合わせたら、シャッター半押しのままで被写体の配置をズラして三分割構図に配置変更することができます。

また、iPhoneなどのスマートフォンでは、指でタップした場所にピントを合わせてくれるので、最初から被写体を中央に配置する必要もありません。

さぁ、まずは日の丸構図を脱出して、ワンランク上の構図を目指しましょう。
三分割構図を使ってみることが最初の第一歩です。

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三分割構図の例
次回もお楽しみに。

著者: 神崎洋治 ()

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一眼レフとミラーレスの比較(3) 位相差検出AFとコントラストAFの違い

前回「一眼レフとミラーレスの比較(2) オートフォーカスのしくみがまるで違う」の続きです。

光学ファインダーと液晶ファインダー、この両立が難しい? Canon デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss X5 の背面。

光学ファインダーと液晶ファインダー、この両立が難しい? Canon デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss X5 の背面。

一眼レフとミラーレスカメラ、実は操作感が大きく異なることに気付いた人も多いと思います。

ミラーレスカメラは大半がコントラストAF方式

前回、一眼レフは人間の眼のピント合わせのしくみに近い専用のAFセンサーを搭載していることを解説しました。しかし、一般にコンパクトカメラやスマートフォンには一眼レフのようなAFセンサーはありません。ビデオカメラ(ビデオカム)にもありません。

じゃあ、どうやってピントを合わせているのか、というとプレビュー映像を解析してピントが合うところを探すのです。コンパクトカメラやスマートフォンは液晶にレンズが捉えたプレビュー映像が出ていますね。被写体にレンズを向けると、最初はボヤーっとしていた映像がだんだんクッキリしてきて、またボヤーっとしたら「行きすぎたぞ!!」という感じで戻ってきてピントが合います。ビデオカメラのようにピント合わせが遅いシステムだとそのピントが合う位置を、ジー、ジーと探している様子がよくわかりますね。

合焦点

(図「体系的に学ぶデジタルカメラのしくみ 第3版」(日経BP社)より)

このシステムを「コントラストAF」と言います。「ピントの合う位置はコントラストが最も高い位置だ」という考えに基づき、コントラストの度合いを解析してピント位置を探すのです。カメラの場合はビデオカムよりずっと高速にピントを合わせるので、ビデオのようにピント位置を探してウロウロする様子はあまり見られないかもしれませんが、基本的なしくみは同じです。

コントラストAFは専用のAFセンサーが要らないのがメリットです。更に、プレビュー映像の解析をそもそも行っているので、それを拡張させれば、被写体の顔を検出してピントを合わせたり(顔認識)、笑顔を検知したら自動でシャッターを切る(スマイルシャッター)などの機能が導入しやすいという利点もあります。逆に一眼レフでは顔検出のような便利機能をあまり見かけないのは、「一眼レフを使っている人はそんなチャラい機能は要らないだろう?」ということではなく、AFシステムの違いによるところなのです。

一方、コントラストAFの欠点はピント合わせが遅いことです。そのため、スポーツ撮影やペット撮影など、被写体が動いている撮影には一眼レフのような素早い反応はのぞめません。

ミラーレスは前回解説したように、小型化のために一眼レフのAFセンサーを失いましたので、コンパクトデジタルカメラやスマートフォンと同じコントラストAFが基本です。だから、俊敏性や小気味よさでは一眼レフの方が優れていると言えるでしょう。

 

一眼レフは動画撮影やプレビュー映像のピント合わせが苦手、でも・・

ところが、さらに更に言うと、一眼レフの位相差検出AFにも実は大きな欠点があるのです。それは動画撮影や映像プレビュー(ライブビュー)を行っているときには、厳密に言うとAFセンサーを働かせることができない、ということです。これは一眼レフの基本的な構造上の問題です(この問題を克服するためにいろいろなメーカーが最新技術を駆使してきました)。

すなわち、一眼レフとミラーレスでは、オートフォーカスのしくみの違いから、本来は全く異なる性質のカメラだった、と言っても過言ではないのです。お互いの良さを理解して一眼レフとミラーレスはそれぞれ使い分けるべきなのが理想です。

今回の本題としてはここまでですが、実はこの相反するしくみの差を埋めるべく、技術の革新が行われています。それがAFセンサーがなくても位相差検出AFを行うしくみ「像面位相差AF」というしくみです。ニコンの「Nikon 1」やキヤノンの「EOS M」、オリンパスの「OM-D E-M1」など、最新のミラーレスにはこの技術が採用されてきています。

一眼レフの方も、動画撮影やプレビュー映像を表示しているときも位相差検出AFでピント合わせを行う技術も導入されつつあります。一眼レフとしては「EOS 70D」が革新的な領域へと踏み込みました。この辺のお話しはまたの機会にじっくりと解説したいと思います。

今回のお話しは私の著書「体系的に学ぶデジタルカメラのしくみ 第3版」で解説していますので、よかったら読んでくださいね。

では次回もお楽しみに。


著者: 神崎洋治 ()
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新発売】 2013年12月19日
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book-dc-250週刊デジマガでこのコラムを執筆している著者の最新作。デジタルカメラの構造から撮影のしくみ、撮像素子、レンズ、画像エンジン、記録メディア、手ぶれ補正、ライブビュー、顔検出、デジタル画像の基礎知識、仕様表の読み方まで解説。デジタルカメラを初めて使う方からデジタル一眼レフやミラーレスを使用している写真愛好家の方まで必携の1冊です! (日経BP社刊 神崎洋治/西井美鷹著)


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一眼レフとミラーレスの比較(2) 人間の眼に近い一眼レフのオートフォーカス

いま売れ筋のデジタルカメラは?

アマゾンのデジカメ販売ランキングを見ると、2014年1月10日時点でのトップは、1位がキヤノンの一眼レフ「EOS Kiss X5 レンズキット」、2位がニコンの一眼レフ「D5200 ダブルズームキット」、3位キヤノンの一眼レフ「EOS Kiss X50 レンズキット」、その後、4~7位はいずれもキヤノンのコンパクトデジカメ、Power Shot SX280HSPowerShot SX510 HSPowerShot S120IXY 3 が続きます。(リンク先はすべてアマゾン)

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss X5

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss X5

こう書くとミラーレスは人気がないように感じますが、アマゾンはオンラインショップなので、ある程度型落ち気味で価格が下がった機種に人気が集まる傾向にありますので人気度を正確に反映しているとも言えません。

価格コムの「デジタル一眼カメラ」のランキングを見てみるとまたまた様相が異なり、トップはニコンの一眼レフ「D3200」ですが最安価格がなんと\25,543。なんともおいし過ぎる安さですね。
2位からはパナソニック「LUMIX DMC-GM1K レンズキット」(ミラーレス)、オリンパスの「OM-D E-M1 レンズキット」(ミラーレス)、キヤノンの「EOS Kiss X7 ダブルズームキット」と続いています。(リンク先はすべてアマゾン)

デジタル一眼の中は、主に一眼レフとミラーレスに大別されますが、価格コムでは注目ランキングとして「OM-D E-M1」「DMC-GM1K」「α7R」などミラーレスが並びます。ミラーレスも一眼レフよりずいぶんと高額な機種が増えてきました。一眼レフとミラーレス、どちらを買えばいいのでしょうか? 店頭では「どっちも同じですよ」と言われた人もいるかもしれません。本当にそうなのでしょうか?

前回からミラーレスと一眼レフの違いを解説しはじめましたが、今回はオートフォーカスの違いについて解説します。

 

一眼レフのオートフォーカスは速くて気持ちいい

最新機種は別として、ミラーレスと一眼レフには操作感(撮影する感覚)に大きな違いがあります。それがオートフォーカス(AF)システムの違いです。

前回、ミラーレスは小型化のために、ファインダー、反射ミラー(ミラーボックス)、AFユニットを失った、と書きました。
「覗き窓式のファインダー」は一眼レフの大きな特徴となったわけです。そしてもうひとの大きな違いがオートフォーカスなのです。

キヤノンの一眼レフ「EOS 5D Mark III」のオートフォーカスセンサー。これがボディの下の方に見込まれています。提供:キヤノン

キヤノンの一眼レフ「EOS 5D Mark III」のオートフォーカスセンサー。これがボディの下の方に組み込まれています。提供:キヤノン

オートフォーカスは自動でピントを合わせる機構や機能、しくみのことを言います。
ミラーレスやコンパクトカメラ、いやスマートフォンのカメラ機能でも良いのですが、それらを使ったことがある人なら一眼レフのピント合わせと違うなぁ、と感じる人もいると思います。

一眼レフには通常、専門用語で「位相差検出AF」というシステムが使われています。被写体との距離を瞬時に検出して一発でピントを合わせ、ピピッ音とともにバシャとシャッターを切る、こんな小気味よさが一眼レフの爽快感であり、特徴でもあります。これを担っているのが位相差検出AFですね。

このしくみは人間の眼と似ています。両方の眼で別々に被写体を見ることで距離を測って焦点を合わせるのです。ボクシングでパンチ等によって片方の眼が腫れて見えなくなったりすると、相手の距離がつかめなくなる、なんて解説を聞くと思いますが、それはそのことを裏付けています。

一眼レフのオートフォーカス(AF)センサーも、レンズを通って入ってきた別の経路の2つの像を照合して、そのズレから被写体との距離を計測して次の瞬間にピントを合わせるのです。
だから、シュッ、ピピッ、パシャ、なのです(*^_^*)。

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著者: 神崎洋治 ()
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